イマジンのレビュー

槇村さとる『イマジン』を読んで、精神的な「自立度」をはかる!?

大人の女性向き漫画ですが、読む年代によって感じ方がずいぶん変わる作品です。主人公は飯島有羽(ゆう)、20歳。その有羽の初恋と、有羽のママ・美津子(43歳)の生き方の変化が描かれているため、何歳になってもそれぞれに感情移入をしながら読めます。
若い頃は、有羽ちゃん目線で読めます。お付き合いしている「田中様」は素敵に見えるし、ママは自由奔放すぎに見える。ママ・美津子はキャリアを築き上げた社長だし、その台詞の多くが「先進的」すぎるように感じられ、正直よくわからない。こんな人、周りにもいないし……と、半ば異星人でも見るような気持ちで美津子を見ていました。

 

ところが、美津子の年齢に近くなり「人生、こんなもんだ」と、理想と現実のギャップがわかるようになってくると、美津子の言動にも合点がいくようになります。いろいろな人生を経験し見聞きした結果、美津子の心の深い傷・母親との関係、ゆえに異性に何を求めるか……が、納得できるのです。美津子の、本能寺俊彦との恋は、ある意味「自立した大人同誌の理想の恋」。純粋な、心の深いところでのやりとりを大事にし、お互いにそれを求め、わかり合えている。でも、互いに依存しているわけではない。自分の世界を確立している……。うーん、現実はこんなにうまくいかないよね。純粋さは失うし、依存心は案外捨て切れないし。

 

有羽ちゃんと「田中様」の関係が「ああ」なるのは、今となってはよくわかる。では美津子さんと俊彦さんの関係はわかる? 私はアタマでは理解できても、心が追いつきません。「自分だったら、こっちをとっちゃうなあ……」と、読みながら自分が依存的な行動を選ぶことに気づかされます。まだまだ、美津子のように「精神的に自立した女性」にはなれていないなあ(苦笑)と。わかったようで、わかっていない。
すべての大人の女性にとって、精神的な「自立度」をはかるモノサシになるような、幅の広い漫画です。

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